ネックピローは主に座った状態で寝る時に、首を支えて首や肩にかかる負担を軽減してくれる便利なアイテムです。ネックピローがあるだけで移動時間や仕事の合間の仮眠時間が充実します。
ネックピローと言っても形状や素材によって様々な種類があるため、目的や使うシーンに応じた最適なネックピローを選ぶと失敗しにくいです。この記事では、ネックピローの選び方やおすすめ人気商品を紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
飛行機以外でも使える!ネックピローの使い方
ネックピローとは首を支える枕のことで、主に首に巻いて使用します。座った状態で寝る時に使用することで、首や肩にかかる負担を軽減する効果や睡眠の質をサポートできます。新幹線や飛行機での長距離移動時に大活躍するアイテムです。
また、最近ではオフィスでの仮眠やリラックスタイムに使用する人も増えています。ネックピローを使うことで、デスクワークで崩れがちな姿勢を整えたり、短時間でも質の高い睡眠がとれるため集中力アップも期待できます。
このようにネックピローは意外と使い道が多いため、1つ持っておけばさまざまな場面で活躍しますよ。
ネックピローの選び方
ネックピローにはさまざまなタイプや種類がありますが、効果を最大限に発揮させるためには自分に合ったものを選ぶことが大切です。目的に合ったネックピローの選び方について解説します。
エアータイプかクッションタイプから選ぶ
エアータイプ | クッションタイプ | |
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平均価格 | 2,000円~3,000円 | 4,500円~10,000円 |
携帯性 | ◎ | 〇 |
安定感 | 〇 | ◎ |
利用シーン | 旅行や出張など荷物が多い場面 | 旅行やオフィス、家でのリラックスタイムなど |
ネックピローには、空気を入れて膨らませる「エアータイプ」と中身が詰まった「クッションタイプ」があります。
エアータイプは小さく折り畳んでコンパクトに収納できるのがメリットで、携帯性に優れています。クッションタイプに比べて安定性や寝心地は劣りますが、旅行や出張など荷物の量を増やしたくないシーンでおすすめです。直接息を吹きかけて膨らますタイプとポンプ内臓タイプがあります。
一方で、クッションタイプはエアータイプに比べて安定性と寝心地が高いのが特徴です。中材には低反発ウレタンやビーズ、コットンが使用されていることが多く、中身がしっかり詰まっているのでクッション性と安定性に優れています。
持ち運びはやや不便ですが、小さめのクッション感覚で使えるため、首だけでなく腰に挟んだり、うつ伏せの枕としても活躍します。

最近はクッションタイプも専用の収納袋に入れてコンパクトに収納できるものが増えています。エアータイプほど小さくはなりませんが、持ち運び便利なものもたくさんありますよ。
寝姿勢に合った形状のものを選ぶ
ネックピローと言えば、U字型をイメージする方が多いかと思いますが、大きく分けてU字型・J字型・I字型・変形型の4タイプがあります。それぞれのタイプの特徴を簡単に解説します。
U字型(スタンダード)
U字型は最もスタンダードな形で販売数も圧倒的に多いです。首を覆う形でしっかりと固定できるため安定感があり、長距離移動で重宝します。
U字型の中にも、後方部分が高くなった立体構造タイプや前方に隙間がないドーナツタイプ(O字型)もあります。立体構造タイプはホールド感が高く、もっとも安定感があります。ドーナツタイプは顎までしっかり固定されるため、前向きに頭がガクッと倒れるのを防いでくれます。
J字型
J字型は枕にJ字型の枕がくっついた形状をしています。後頭部と片側の頭、首、顎を支えるため、安定性が高く、頭が前に倒れにくくなります。左右のどちらかに体を傾けて寝る場合や窓側のほうに体を傾けて寝たい人におすすめです。
I型(変形型)
変形型は自分の好みの形に変形して使用できるタイプです。基本は棒状をしていますが、中にワイヤーが入っているため、好みの形に変形することができます。汎用性に優れているため、家族で共有して使用したい人や仕事の合間にデスクでうつぶせ寝するときなどにも向いています。
H型
形状はU字型に似ていますが、前後どちらでも使うことができるのがH型の特徴です。U字型と同じように使うこともできますし、前後を逆にすると中棒部分が前方にくるため、顎を支えることができます。睡眠時に頭が前に倒れやすい方におすすめです。
素材とお手入れのしやすさ
ネックピローの素材にも注目してみましょう。暑い時期には綿(コットン)やリネンなど通気性・吸水性に優れた素材がおすすめです。汗をかいても蒸れにくく、肌触りが良いので、暑がりの方や夏はもちろん、オールシーズン使える素材です。
寒い時期にはウールやベロア生地など保温性に優れた素材がおすすめです。ふわふわした柔らかい肌触りで、首元も温まるため、冬や冷房が効いた場所にも向いています。
また、お手入れのしやすさも重要なポイント。ネックピローは顔や頭と密着させて使用するため、女性の場合は化粧がついたり、男性はヘアワックスがつくなど汚れやすいです。衛生面を考えると、カバー付きで取り外して洗濯できるものがおすすめです。
ネックピローのおすすめ通販ランキング8選
ネックピローのおすすめ商品をランキング形式で紹介します。形状や予算、携帯性など総合的に評価して自分に合ったものを選びましょう。
日の本寝具株式会社(tutu-mu)
価格 | 15,290円 |
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形状 | 変形型・クッションタイプ ※特許取得済 |
素材 | 中材:マシュマロビーズ・パイプ カバー:ポリエステル100% |
サイズ | 縦25㎝×横84㎝×厚さ7㎝ |
洗濯 | 洗濯ネットに入れて丸洗い可能 |
tutu-muは、創業100年の寝具メーカーである「日の本寝具株式会社」が販売している商品で、著名プロゴルファーの移動時の仮眠での悩みを解消するために生まれたネックピローです。
首に巻き付けて使用する変形型のネックピローで、マジックテープでサイズ調整ができるため、パートナーや家族と共有することもできます。
巻きつけたときに頸動脈を圧迫しないように内部に空洞を作ったり、鎖骨や肩にあたる部分はクッション性が高く、優しく包み込むような寝心地のウレタン素材を採用するなど、特許取得技術の快適に眠るための細かな工夫が施されています。

U字型のネックピローが合わなくて熟睡できなかった方でも、このネックピローはぜひ一度試して頂きたいです。
また、2種類の中材を使用することで寝心地と耐久性にこだわっています。頭や顔が触れる部分は軽量で通気性やクッション性に優れたマシュマロビーズでふんわりとした寝心地に、土台部分は耐久性のある独自開発のパイプで首と頭をしっかり支える構造となっています。
付属品の持ち運び用バッグにいれれば、キャリーケースのハンドル部分へ取り付けて持ち運びできますし、洗濯機で丸洗いできるなど取り扱いもしやすいです。移動時以外にも仕事の合間やリラックスタイムなどさまざまなシーンで利用したい方におすすめです。
MOGUストア
価格 | MOGUネックピロー:2,090円 ポータブルネックピロー:1,980円 スマートネックピロー:3,960円 |
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形状 | U字型、変形型・クッションタイプ |
素材 | 本体:ナイロン、ポリウレタン 中材:パウダービーズ(発泡ポリスチレン) |
サイズ | MOGUネックピロー:約横27cm×縦28cm×高8cm ポータブルネックピロー:約横30cm×縦28cm×高8cm スマートネックピロー:約横55cm×縦22cm×高5cm |
洗濯 | 手洗い洗濯のみ可 |
MOGUストアはビーズクッションのパイオニアである株式会社MOGUが運営する通販サイトです。MOGUの商品には独自開発したパウダービーズが使用されており、こだわりの生地による他にはない触感と包み込まれるような独特のフィット感が特徴です。
さまざまな商品が販売されていますが、ネックピローはMOGUネックピロー・ポータブルネックピロー、スマートネックピロー、ママネックピローの4種類があります。スタンダードタイプであるモグネックピローは首が前に倒れるのを防止するために前側を高く設計した造りになっており、360°フィットしやすい五角形のネックピローです。
なかでもおすすめは進化型スタイルのスマートネックピローです。フロント部分についたダブルスライダーで首の高さや幅を自由自在に調整することができるため、小さい子どもから大人まで1つあれば家族で共有できる優れものです。
価格は1,980円~とお手頃価格で購入しやすいです。繊細な素材であるため、お手入れは手洗い洗濯のみ可能となっていますが、安定した寝心地を求める方におすすめです。
ブレインスリープ
価格 | ピローポータブル:13,200円 |
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形状 | 可変型(3Way)・クッションタイプ |
素材 | 中材:ポリエチレン カバー:ポリエステル |
サイズ | 約58㎝ × 30 ㎝× 3~4cm ※アジャスターベルトは約8~62㎝ |
洗濯 | 中材:シャワー、カバー:洗濯可 |
ブレインスリープは脳まで眠る睡眠医学と先進のテクノロジーから睡眠の質を高めるための商品を開発している会社で、マットレスや枕などの寝具やスリープウェア、リラックスアイテムまで幅広く販売しています。
ピローポータブルは、3つの使い方ができる可変型のネックピローです。アジャスターベルトで首に固定すればネックピローになりますし、フラットの状態なら宿泊先での枕として使えます。低めなので、枕の上に重ねて使うのもおすすめです。
2つ折りにすれば仮眠時の枕として使えたり、デスクワーク時に腰部分に挟んで腰痛サポートとして使用することもできるなど汎用性が高いです。
中材のファイザー素材は約90%以上が空気層でできているため、湿気がこもりにくく快適に寝ることができます。軽量だから持ち運びにも便利ですし、中材はシャワーで、カバーは洗濯可能であるため、衛生的もバッチリです。有料にはなりますが、1年もしくは2年保証を付けることができますよ。
TENTIAL
価格 | 5,940円 |
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形状 | 変形型・クッションタイプ |
素材 | カバー:ナイロン85% ポリウレタン15% 中材:ウレタンフォーム、ポリカーボネート |
サイズ | 使用時:直径65㎝、幅9㎝ 収納時:直径17㎝、高さ12㎝ |
洗濯 | カバーは取り外して洗濯可能 |
リカバリーウェアで有名なTENTIALでは移動時間でしっかり身体を休めたい人のための休息グッズとしてネックピローも販売しています。変形型のネックピローは自分の好きな形に調整することができるのが特徴で、首や肩にしっかりフィットします。
素材には柔らかく包み込むような寝心地が特徴の低反発ウレタンが使用されています。低反発ウレタンの中には背骨状のポリカーボネート素材が入っており、ホールド感が強いため、頭が寄りかかっても崩れることなくしっかりと支えてくれます。使うシーンに合わせて形を変えられるので子どもはもちろん、仮眠時やリラックスタイムにも重宝しますよ。
使用時は安定感のある大きめサイズですが、付属の収納ケースに丸めてしまえばコンパクトになるため、持ち運びにも便利です。肌触りの良いカバーは取り外して洗濯ができます。
マーナ(mana)fuuネックピロー
価格 | 2,980円 |
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形状 | U字型・エアータイプ |
素材 | カバー:ポリエステル 本体:ポリウレタン |
サイズ | 使用時:約35×12×34cm 収納時:直径約6×16cm |
洗濯 | カバーは取り外して洗濯可能 |
Mana(マーナ)は1872年にブラシ専門店として創業した老舗で、現在は暮らしに役立つ商品を多数販売しています。マーナのネックピローは首を包み込んでしっかり支えるU字型で、エアータイプなので空気の量で好みの硬さに調整することができます。
エアータイプは直接口をつけるタイプが多く、衛生面が気になる方も多いですが、マーナのネックピローは直接口をつけなくても息を吹きかけ、折り返してフックで固定するだけで膨らませることができます。これなら家族でも共有しやすいですよね。
安定性と寝心地の良さはクッションタイプに劣りますが、短時間の使用なら問題ありません。マーナは使わない時はコンパクトに収納できるのが最大のメリットで、空気を抜いた後は片手サイズまでコンパクトになるので持ち運びに大変便利です。小さいお子様から大人まで、移動時やおうちでのリラックスタイム、仮眠時などさまざまなシーンで活躍しますよ。
CALMOON
価格 | 4,980円(予備カバー+収納バックつき) |
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形状 | U字型・クッションタイプ |
素材 | 中材:低反発ウレタンフォーム カバー:マイクロビロード生地 |
サイズ | 使用時:約28×30×14cm 収納時:約14×14×17cm |
洗濯 | カバーは洗濯可能 |
CALMOONは理学療法士兼整体師が監修したネックピローで、雑誌ananにも掲載されるなど注目を集めています。人間工学に基づき眠り心地の良いデザインを採用したU字型のネックピローで、中材には低反発ウレタンフォームが使用されています。程よい柔らかさで形状維持してくれるため、長距離移動でも快適に過ごせます。
カバーには柔らかくて肌に優しいマイクロビート生地を使用。防臭・抗菌・防虫加工が施されていますし、カバーは取り外して丸洗いできるため衛生的です。
クッションタイプのネックピローでありながら携帯性に優れているのがCALMOONの強みで、重量は312gと超軽量なので持ち運びの負担が少なく、付属品の収納袋に入ればかなりコンパクトになります。
さらに専用袋だけでなく、予備カバー・耳栓・アイマスクの快眠グッズまでついています。首回りは46㎝~70㎝まで対応していますので、家族でも利用できますよ。
ヒツジのいらない枕
価格 | 11,000円 |
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形状 | U字型・クッションタイプ |
素材 | 本体:TPE カバー:ポリエステル、ポリウレタン |
サイズ | 使用時:約27㎝×24㎝×12㎝ 収納時:約20㎝×20センチ×12㎝ |
洗濯 | ウレタン素材以外は水・ぬるま湯でそのまま丸洗いが可能 |
ヒツジのいらない枕は、ヒツジを数える間もなく寝てしまうほど快適な寝心地をコンセプトにした寝具ブランドです。枕やマットレス、掛布団など幅広く販売しています。素材や品質にこだわっているため価格は高めですが、安定感や寝心地を求める方におすすめです。
ネックピローはU字型・クッションタイプで、素材には高い伸縮性と弾力性に富んだヒツジのいらない枕でおなじみの「TPE(熱可塑性エラストマー)」が採用されています。巻いた瞬間に首にフィットする独自設計の配置にこだわり、土台には軽量かつクッション性の高いウレタンを使用しています。
肌に触れる部分は首元をしっかりと温めてくれるベルベットのような肌触りのカバーを採用。メッシュ素材なので通気性が良く、長時間使用しても首が蒸れにくいです。中材のウレタン素材以外は水・ぬるま湯でそのまま丸洗いが可能、付属の収納袋に入れればコンパクトに持ち運びができます。
Yogibo
価格 | 3,949円 アイマスク内臓モデルは5,049円 |
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形状 | U字型・クッションタイプ |
素材 | カバー:コットン・ポリウレタン 中材:EPS(発泡スチロール)ビーズ |
サイズ | 長さ約32㎝×幅約38㎝×厚み約11㎝ |
洗濯 | カバーは取り外して洗濯可能 |
「人をダメにするソファ」でおなじみのyogib(ヨギボー)ではネックピローも販売されています。中材にビーズを使用したU字型のネックピローで、子供向けの可愛らしいアニマルデザインから大人向けのシンプルなものまでデザインとカラーバリエーションが豊富です。
ヨギボーの商品を触ったことのある方ならイメージしやすいかと思いますが、ネックピローもヨギボーのビーズクッションと同じ柔らかな手触りの生地が使用されています。伸縮性があるため、首や肩にしっかりフィットした寝心地の良さが特徴です。ネックピローはスタンダードモデルと、アイマスクが内蔵されたモデルがあります。
コンパクトにはなりませんが、ストラップと首元の2ヵ所にスナップボタンがついているのでキャリーケースやリュックに引っ掛けて持ち運びすることができます。カバーは取り外して洗濯が可能なので、衛生面も気になりません。
ネックピローまとめ
ネックピローは飛行機や新幹線などの長距離移動時以外にも、車内や仕事の合間の仮眠時、家でのリラックスタイムなどさまざまな場面で大活躍します。
デスクワークが増え、姿勢の崩れによって肩こりや腰痛に悩む方が増えたり、スマホの影響でストレートネックの人も増えていると言われていますが、そんな方にもネックピローはおすすめです。
旅行用として購入を検討されている方が多いかと思いますが、旅行用として購入しまうと活躍の場が減ってしまうため、汎用性の高いネックピローを購入するのがおすすめです。